書籍・雑誌

2010年7月 5日 (月)

最近の読書

そういえば最近書籍のレビューをアップしていませんが、読書そのものはほそぼそと続いております。
最近読んだ本と言えば、

『夢をかなえるゾウ』
これ、一昨年にドラマ化もされましたね。時代遅れの感がありますが、今頃の読了。
「成功の秘訣」は誰もが知りたいこと。書かれているのは本当に簡単なことばかりのように思えますが、意外とできてないこと、多いんですよねぇ。余計なひと言ですが、著者の水野さんは自分の同輩(先輩)に当たる方でした。こんな卒業生もあの大学に居るんですね。びっくり。

『理由』
宮部みゆき著の直木賞受賞作。
Vのドキュメンタリー作品をそのまま本に起こしたという感じで、構成勝ちの作品。都会に独り暮らし経験のある方なら共感できる場面が多いかも知れませんね。自分はあまりのめり込めなかったですが。

『ニッポン・サバイバル』
姜 尚 中 著。
TVで良く姿を見かけるけれども、あまり彼のバックグラウンド的なものを知らないなぁと思い、BookOffにて購入。
特に新鮮な視点があるわけでも、奇をてらった表現があるわけでもないですが、新書を出しまくる会計士出身のカリスマ?女性の書籍よりはよほど読みやすかったです。

『ワーキングプア』
門倉 貴史 著。
これもBookOffにて購入。キャリア環境・労働環境系の本は結構呼んでいますが、これは係数的な分析と論考がちょうどよいバランスで描かれていてなかなか説得力があります。章ごとに一般の方からの意見・コラムが載せられていて、自分の環境との比較、著者の論考を当てはめる上でも参考に。ただ、こういう本ばかり読んでいると、この国の将来に対して鬱屈が募る一方。。。でもアジアに根ざすニッポンには、明るい未来が待っているハズだと信じています。そして勿論、信じるだけじゃダメ。何事も行動しなければいけません。政治面や制度面でもセーフティネットや女性の働きやすい職場づくりなど、いろいろ取り組んで行かなければなりません。まずは、今週末の参院選に投票に行くことから始めましょう。

『人は見た目が9割』
Amazonなどではけちょんけちょんに辛口なコメントを残されていますが、個人的にはこの中では一番良かった一冊。
タイトルは確かに中身に対してパンチが過ぎると思いますが、正直、日本社会ほど見た目が影響力を持つ国もそうそうないでしょう。いい意味でも悪い意味でも。

新しい視点はさほどありませんでしたが、ノンバーバルコミュニケーションの重要性を説明する「角度」は面白かったです。例えば、マンガがコマ割りの使い方で、読み手に与える印象をどう変わるか、ですとか。あとは、首都東京との心理的距離を日本地図上に表した統計のくだりは、個人的には一番のヒット。この章だけでも、700円分の価値はありました。
因みに著者の竹内一郎さんは「哲也-雀聖と呼ばれた男」の原作者でもあります。哲也が久しぶりに読みたくなりますねぇ。

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2010年4月26日 (月)

『1Q84』の課税関係

先週、友人に村上春樹著の『1Q84』の1,2巻を借りて読みました。

で、丁度発売されたばかりの第3巻も読んでみようと書店に足を伸ばしてみたところ何と早くも売り切れに!

発売日に「特ダネ」で取り上げられていましたが、第3巻は初刷りで50万部。シリーズ累計で267.5万部の売上だそう。
参考:http://www.oricon.co.jp/news/ranking/75571/full/

小倉さん曰く「本の場合、著者に入る印税はだいたい10%。従って村上さんは第3巻の初版だけで約1億円(=定価2000円x50万部x10%)を手にしたことになりますね。あ、でも100万超の著作料だと20%は源泉で取られちゃいますけどね」


、、はい。その通り。原稿や作曲、講演料などの支払いをする場合、支払者は100万円までは10%、100万超なら20%源泉をしなくちゃいけません。
以前のブログでも取り上げた、報酬の対価に1並び5並びの多い理由ですね)

でも村上さんのように、著述を生業とする人の場合、話はここで終わりません。

ご存じのように所得税は累進課税。年間の所得が高いほど税率も高くなります。

でも作家さんや作曲家さんなどの場合、毎年コンスタントに収入は見込めませんね。

作品と作品のスパンは年単位に及ぶこともしばしば。
仮に既発行の本が売れ行きがパタっと止まってしまったら、収入がゼロになる年だってあるかもしれない。
ン千万稼いだ年は50%の最高税率で納税して、方や作品がない年は税金もゼロ、じゃさすがに可哀相じゃないでしょうか?

で、こんな年々の収入の変動が著しい人の面倒を見てあげましょうというのが『平均課税』という考え方です。

詳細は国税庁のHP等でご覧いただければと思いますが、キモは
①適用を受けれるのは変動所得又は臨時所得に限定されている。
②変形的な5分5乗方式により圧縮した課税所得に対して、超過累進税率を適用して税額計算を行う
ってことです。

ところで、この条文。意外と面白いんですよ?

理由は、変動所得の範囲は条文に限定列挙されていて、それを暗記しなきゃいけないから。
法律を勉強する人たちが揃いも揃って「うなぎ、かき、ひらめ、まだい…」なんて暗記してる姿、なんだか滑稽じゃありませんか?笑

冗談はさておき、村上さんに平均課税の存在を教えてくれる方、居るんでしょうかねぇ。


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2010年4月12日 (月)

『さまよう刃』

今週読んだのは東野圭吾の『さまよう刃』

以前紹介した天童荒太の『孤独の歌声』と題材はダブりますが、内容は似て非なるものです。

この本が扱ったのは、少年犯罪と、法の限界。その限界とは、法の及ばない未成年者による犯罪と、そして法が救えない犠牲者の肉親の思いです。

「自分たちは一体何なのだろう…捕まえて隔離するというのは、別の見方をすれば、保護することでもあるのだ。国家が彼等を守ってくれることを罪人たちは知っているのではないか」(作品より)


東野さんが書きたかったさまよう『刃』には、3つの意味があったのではないでしょうか?

ひとつは勿論、被疑者の被害者に向けられる凶器という『刃』

2つ目は、未成年犯罪の犠牲になった者たちの親族の憎しみや、悲壮。それが時として被疑者である少年へと向けられる『刃』となって現われるのだということ。

そして、家族たちの、被疑者への償いを求める思いを必ずしも実現することのない、銃器を携行するもう一つの国家権力という『刃』。そしてその少年"保護"という限界です。

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2010年3月29日 (月)

『金融腐敗列島』

先週末実家に変える道すがら読んだのは、高杉良 著の「金融腐敗列島」

氏の経済本を手に取ったのは初めてでしたが、ブラウン管の向こう側の出来事としてしか経験していない、バブル景気崩壊後の1990年代後半から2000年代にかけての激動を、背後のポリティックスをふんだんに織り込みながら展開されるストーリーは、なかなか読み応えがありました。

すこし前の共産党赤旗しんぶんによれば、3メガ銀行グループ6銀行は98年から07年までの10年間、法人税の納税実績がゼロだそう。(法人3税負担率は、4%とありますから、均等割(+外形?)のみの納付なんでしょうね)

しかし、後にリクルート事件で逮捕される竹下登氏を、中曽根氏が首相就任のお膳立てをした下りあたり、フィクション前提の小説とはいえ、ここまで書ききってしまうのは、なかなかに強烈。
wikipediaでの作品解説 にあるように、書き下ろしでなくてはつぶされてしまった作品だったでしょう。

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2010年3月15日 (月)

本を捨てました

本を捨てました。
実家の小説+マンガをおよそ150冊ほど。

うちBookOffで引き取ってもらえたのは60冊ほど。
差し引き90冊は、残念ながら断裁処分です。自分の思い出がけ消されてしまうようで少し寂しい気も。。。
でもまぁ、本棚が明らかに容量オーバーしてますから仕方ないと割り切ります。

訊くと、『マンガは痛みの激しいもの、本は90年代以前のものはほとんど価値が付かない』のだそうです。

神田の古書街に行ったら結果が変わることってあるんでしょうか。。


Hon


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2010年3月 1日 (月)

『近藤勇白書』

こんにちは。

税金おじさんホームズです。

最繁忙期を終えて、再び日常に復帰しつつある今日この頃。
今週読んだ一冊は池波正太郎著『近藤勇白書』

『壬生義士伝』『燃えよ剣』など、新選組、歴史小説が大好きな自分ですが、池波さんの本を手に取ったのは、意外にもこれが初めてです。(たぶん)

内容はもはや解説の必要がないと思われますが、私がなぜ新選組に心惹かれるのか、それを池波氏が見事に描き取った一節がありました。それをこの場を借りて紹介させて頂きます。

「……徳川の世が音をたててくずれてゆくのを本能的に感じている。それでいて勇は、もと新選組・総長としての〔過去〕を、ずっしりと背負っている。この荷物は重い。きびしい重味であった。この重い荷を捨て切れなかった人びとは、いやでも、徳川の栄光を、消えかかる残照の中に、ひたすら追いもとめてゆくことになる。」


、、、
過去は消せません。勿論、変えることも、忘れてしまうことも。

過去が前に進むために重荷になること、妨げになること、忘れてしまった方がいいと言う人も居ます。

でも過去の結実として今の自分があり、そしてそれが将来を形作って行くのです。

重い荷を〔捨て切ろう〕とするのではなく、受け止める。そして、過去出来なかったことが出来るようになったら、そんな自分を祝ってあげられるような大人になって行けるといいいナァ、なんて思ってしまいました。

あ、もう充分大人ですよね、、、
さて、頑張らないと。。


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2010年2月 8日 (月)

『できるビジネスマンのための「本当に使える」勉強法』

こんにちは。
税金おじさんほーむずです。

最近だんだんブログの更新頻度が落ちて来ました。
そして(なぜか?)税金の話題が減って、書評やビジネスネタが増える結果に。

税金ネタが尽きたわけでも、私生活では税金に触れたくなくなったわけでもありませんが、
しばらくはこんな形のアップが続きそうです。

さて、今日紹介するのは『できるビジネスマンのための「本当に使える」勉強法』という著書。

書店のベストセラーコーナーに平積みされていたのを気になって手に取ってみました。
内容はAmazonさんでの書評で皆さんおっしゃっているとおり、突っ込みどころ満載。


著書のキャリアアップ研究会さんは流行りの勉強法について総じて否定的なようで、「マインドマップ」や「フォトリーディング」などの勉強法は「無駄」の一言で一刀両断。

最近恐ろしいスピードでメディア露出を続ける勝間和代さんに至っては、「既存の方法を否定するが、肝心の取るべき勉強法、読書法についてのアドバイスに欠ける。著者の印税目当ての出版では?」といった口調で全否定します。

(まぁおっしゃることは一部正しいとは思いますが。苦笑)

、、、
辛辣な評価を受けているこの本ですが、多くの方の勉強法や著書が紹介されているという点では参考になります。

結局勉強法は人それぞれ。
色々な方法に触れ、実践してその中から自分にあったものを“オリジナル”にしていけばよいわけですから。

こういった勉強法のための勉強本を読んで、マイナス要素も考慮した上で興味を持った方法の著書を手に取ってみる、という入口もありだと思います。

因みにアマゾンで「勉強法」をキーワードに検索してみたところ、何とHitが1,595件!!!

これだけ見ても、勉強に王道もなければショートカットもできないということが判りますね♪

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2010年2月 1日 (月)

『Norweigian wood(ノルウェイの森)』

今日紹介するのは村上春樹著の『ノルウェイの森』の英訳版、
『Norweigian Wood』

言わずと知れた村上文学の代表作。

私自身、日本語版も合わせると、かれこれ十数回くらい読み込んでいます。

ノーベル文学賞候補の著書が世界でどう読まれているのか、そして彼のその平易ですが独特の言い回しが英語ではどう表現されるのか。

英訳版はそんな視点で読んでみるのもお勧めです。

(amazonへは、右側の「お気に入り」リンクからどうぞ)

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2010年1月25日 (月)

会社の品格


こんにちは。
税金おじさんほーむずです。

今週の一冊は、小笹芳央著の「会社の品格」

書店で手に取った際は~の品格シリーズへの便乗か?、と思ってしまいましたが、新卒時代の会社の研修でお世話になった、リンクアンドモチベーション社長の小笹さんが著者と知って手にとったのが大当たり。


「相互拘束」から「相互選択」へと、会社と働く人との関係が変わってきた時代の変化を踏まえて、会社の視点からは「選ばれる会社」にならなければ生き残れないとし、

一方で個人のキャリア形成の観点からは、自分をひとつの株式会社に見立てて、自分を時間という資本を投下する「アイカンパニー」(=自分株式会社)であるという視点を持つことを薦めるなど、

非常に気付きの多い本でした。
会社経営者や広報担当の方だけでなく、一人ひとりの社会人にとっておススメの良書です。


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2010年1月13日 (水)

『孤独の歌声』

こんにちは。
税金おじさんホームズです。


今日紹介するのは天童荒太の著書『孤独の歌声』

彼の作品は、家族の愛情、人間の尊厳をテーマに心の根っこを揺さぶられる心理描写が特徴。

村上春樹を抽象的・形而上学的な描写で気付きをもたらす作家とするならば、

天童荒太は本当にストレートに読み手に挑んできます

「人間だもの。心あるもの、気持ちあるもの、なんだって思うよ。どんな醜いことだって、ひどいこと、いやらしいこと、汚いこと、思うのは仕方ないよ……。」

「……あるの。そういうの、思ったこと……」

「……あるわよ」

「悔やんでる?」

「……悔やんでるよ」

「ひきずる?」

「……ひきずってるよ」

「これからも?」

「……わからない…たぶん、これからもときどきは……」

「そう……でも、きれいだよな笑顔」

「なによ、それ」

「そういうことあっても……悔やんでても、ひきずってても、きれいに笑えるんだな。そうでなきゃな……そういうとこ、なきゃな……」


ありますよ。

引きずっていること。

いっぱいとは言いませんけれど……

一度体験したものは、思い出さないことは出来ても、捨て去ることは出来ないから。

例えそれがいい思い出でなくても、それは、いまの自分を形作る経験の一部には変わりないから。

だからこそ、引きずってても、きれいに笑える、強さ、が欲しい。

そして、それを繰り返さないため、繰り返させないためにも、
成長を止めずに進んで行かなればいけませんね。

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