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2010年4月12日 (月)

『さまよう刃』

今週読んだのは東野圭吾の『さまよう刃』

以前紹介した天童荒太の『孤独の歌声』と題材はダブりますが、内容は似て非なるものです。

この本が扱ったのは、少年犯罪と、法の限界。その限界とは、法の及ばない未成年者による犯罪と、そして法が救えない犠牲者の肉親の思いです。

「自分たちは一体何なのだろう…捕まえて隔離するというのは、別の見方をすれば、保護することでもあるのだ。国家が彼等を守ってくれることを罪人たちは知っているのではないか」(作品より)


東野さんが書きたかったさまよう『刃』には、3つの意味があったのではないでしょうか?

ひとつは勿論、被疑者の被害者に向けられる凶器という『刃』

2つ目は、未成年犯罪の犠牲になった者たちの親族の憎しみや、悲壮。それが時として被疑者である少年へと向けられる『刃』となって現われるのだということ。

そして、家族たちの、被疑者への償いを求める思いを必ずしも実現することのない、銃器を携行するもう一つの国家権力という『刃』。そしてその少年"保護"という限界です。

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