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2010年4月26日 (月)

『1Q84』の課税関係

先週、友人に村上春樹著の『1Q84』の1,2巻を借りて読みました。

で、丁度発売されたばかりの第3巻も読んでみようと書店に足を伸ばしてみたところ何と早くも売り切れに!

発売日に「特ダネ」で取り上げられていましたが、第3巻は初刷りで50万部。シリーズ累計で267.5万部の売上だそう。
参考:http://www.oricon.co.jp/news/ranking/75571/full/

小倉さん曰く「本の場合、著者に入る印税はだいたい10%。従って村上さんは第3巻の初版だけで約1億円(=定価2000円x50万部x10%)を手にしたことになりますね。あ、でも100万超の著作料だと20%は源泉で取られちゃいますけどね」


、、はい。その通り。原稿や作曲、講演料などの支払いをする場合、支払者は100万円までは10%、100万超なら20%源泉をしなくちゃいけません。
以前のブログでも取り上げた、報酬の対価に1並び5並びの多い理由ですね)

でも村上さんのように、著述を生業とする人の場合、話はここで終わりません。

ご存じのように所得税は累進課税。年間の所得が高いほど税率も高くなります。

でも作家さんや作曲家さんなどの場合、毎年コンスタントに収入は見込めませんね。

作品と作品のスパンは年単位に及ぶこともしばしば。
仮に既発行の本が売れ行きがパタっと止まってしまったら、収入がゼロになる年だってあるかもしれない。
ン千万稼いだ年は50%の最高税率で納税して、方や作品がない年は税金もゼロ、じゃさすがに可哀相じゃないでしょうか?

で、こんな年々の収入の変動が著しい人の面倒を見てあげましょうというのが『平均課税』という考え方です。

詳細は国税庁のHP等でご覧いただければと思いますが、キモは
①適用を受けれるのは変動所得又は臨時所得に限定されている。
②変形的な5分5乗方式により圧縮した課税所得に対して、超過累進税率を適用して税額計算を行う
ってことです。

ところで、この条文。意外と面白いんですよ?

理由は、変動所得の範囲は条文に限定列挙されていて、それを暗記しなきゃいけないから。
法律を勉強する人たちが揃いも揃って「うなぎ、かき、ひらめ、まだい…」なんて暗記してる姿、なんだか滑稽じゃありませんか?笑

冗談はさておき、村上さんに平均課税の存在を教えてくれる方、居るんでしょうかねぇ。


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